Ruby on Railsで初心者におすすめの良書を紹介する
日本で出版されているRuby on Railsの本はほとんど読んだので、おすすめの本や勉強法を紹介します。
初学者がRubyを学び、Railsでアプリケーションを作り、職場のコードが読めるようになるまでのレベルを想定しています。
初心者から中級者レベルです。
プロを目指す人のためのRuby入門
『プロを目指す人のためのRuby入門』は日本で一番わかりやすいRubyの本です。
Railsの記事なのにRubyの本!?と思われるかもしれませんが、まずRubyを理解していないとRailsのコードは読めません。
これ以上丁寧には書けないレベルでわかりやすくRubyを解説してくれています。
メタプログラミングや並列処理はカバーされていませんが、Railsの学習を始める準備としては十分です。
Railsチュートリアル
本屋に並んでいる本ではないですが、Railsを始めるならRailsチュートリアルから始めましょう。
これ以上のRails入門書はないです。Railsの門をたたく人はみんなRailsチュートリアルから始めてます。
Twitter風のアプリケーションを実装しながら、Railsの基本的な機能を一通り押さえることができます。
現場で使えるRuby on Rails5 速習実践ガイド
Railsチュートリアルの次は『現場で使える Ruby on Rails5 速習実践ガイド』に入ります。
残念ながらRailsのバージョンが5となっています。
なので、Railsの最新バージョンに置き換えて読み進める必要があります。
Rails5で勉強を進めたいのであれば、Dockerで環境を作れば良いです。
RSPecやSlimなどが使われており、より現場に即した内容になっています。
Ruby on Rails6 実践ガイド
Railsの本ですが、Dockerの環境構築を紹介してくれるところがGoodです。
『Rails6 実践ガイド』のおかげで開発環境をDocker化することができました。
上下巻通してBaukis2と呼ばれる顧客管理システムを作りながら、Rails6の一通りの機能を触ることができます。
職員・管理者・顧客...とそれぞれで権限を別に分けながら、実際の現場でありそうなシステムを作っていくことができます。
『Ruby on Rails6 実践ガイド』まで写経して理解できたら、Railsの初心者レベルは脱したといっていいと思います。
Ruby on Rails5の上手な使い方
良書です。Git HookやRubocopの導入、Annotateでモデルにテーブルの情報を書き込むなど、現場に近い形でのGemの利用方法を紹介してくれているところがとても良いです。
ここまでやれば、現場に配属された時に「何これ?意味わかんない...」みたいな状態にはならないでしょう。
個人的には「最もRails6版を出してほしい本」です。
GitHub Actions などの解説があれば最高です。
Ruby on Rails 5の上手な使い方 現場のエンジニアが教えるRailsアプリケーション開発の実践手法 (Web Engineer's Books)
- 作者:太田 智彬,寺下 翔太,手塚 亮,宗像 亜由美,株式会社リクルートテクノロジーズ
- 発売日: 2018/01/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
Everyday Rails - RSpecによるRailsテスト入門
業務では基本的に、テストを書きます。
RailsのテストのデファクトスタンダードとなっているのがRSpecです。
Railsに標準搭載されているのはMinitestですが、現場では皆、RSpecを使っています。
ではRSpecってどうやって書けばいいの?を説明してくれているのが『Everyday Rails』です。
対象バージョンがRails5なのは残念ですが、適宜検索しながらRailsのテストの書き方を学びましょう。
パーフェクトRuby on Rails
カタログ的に使えます。
Active Jobを使った非同期処理であったり、GitHub Actionsを使ったCIであったり、現場レベルで「これ、どうするんだっけ?」とつまづく部分の答えがだいたい載ってます。
それゆえに「読むべきタイミング」が難しい本でもあり、初学者時代にいきなり読み始めても価値はわからないでしょう。
ある程度Railsがわかってきたから読むべき本です。
つまり、初学者を脱し、現場で1〜3ヶ月ほど働いてから読むのがいいでしょう。
ここまでクリアしてやっと、Rails中級者です。